第4回目となる今回は、週刊ヤングジャンプで連載されていた作品
『ハチワンダイバー』の主人公「菅田健太郎」から学ぼうと思います。
この漫画は、『週刊ヤングジャンプ』にて2014年まで連載していた将棋アクション漫画。
将棋一筋で生きてきた主人公・菅田健太郎が、プロになれなかった挫折から「真剣師」と呼ばれる賭博将棋士となり、真剣師として日々を生活していく中、凄腕の真剣師・中静そよという女性と出会い、将棋への情熱を取り戻し、再び将棋と向き合っていくストーリーです。
ひたすら将棋人生を歩んできた菅田。
ただひとつ「将棋」に人生を費やした菅田の生き様から、「オトコマエ」なポイントを分析していきます!
「僕はただひたすら将棋だけをやってきました!!!!」
○オトコマエポイント
自分が心底没頭し、続けてきたことに対して決して譲れないプライドを持っていないとこのセリフは出てきません。
誰もが「負けたら悔しい」と思うことはあるでしょう。しかし、その悔しさが『どんな感情よりも勝る』とまで言えるでしょうか。
負けても、壁にぶつかっても、諦めずにただひたすら続けることだけが、勝利へと繋がることを教えてくれます。
この気持ちを持ち続ける生き様は、オトコマエなポイントですね!
「勝って勝って勝って勝って勝って…」
○オトコマエポイント
「勝負に勝つ」ためには、勝てるだけの努力が必要です。主人公の菅田は「勝つ」ための努力を怠りません。
勝つために必至になって努力します。将棋に対して研究し、何度も対局し、他人の対局を何度も見て、スポンジのように吸収し、菅田という人間が作られました。
この作品では「将棋アホ」と称されていますが、この勝つための執着心が自分を高めるための原動力となることを教えてくれます。
負けてもいいうやと考える者に勝利の女神は微笑みません。勝つことにこだわる、そのために努力する。
その姿勢が男前を造り出すのではないでしょうか。
「これまでの負けた対局に勝つ」
○オトコマエポイント
先ほどの「勝ち」に通ずるものでもありますが、勝負においては、どうしても負けることはあります。
将棋などには対局後、試合を振り返りながら勝敗のターニングポイントなどについて語り合う「感想戦」というものがあります。
将棋のプロなどになると、対局中の動きを全て記憶しているそうで、そんな「感想戦」を菅田は漫画の終盤で"人生で負けた対局全て"に対して行い、その全てに勝利します。
やはり、敗北から学ぶことは重要です。
勉強などでも言えることですが、敗北や失敗をしたあとに「復習」することで、その経験は糧となります。
あの時ああしたからダメだった、ではこうしていたらよかったとシミュレーションすることで、同じ失敗を繰り返さない。
そうすることでオトコマエな生き方が出来るようになっていくのではないでしょうか。
普段大胆な決断をする人ほど、実はこれまでの失敗に対して綿密に復習を行い危機回避能力を身につけているのかもしれません。
まとめ
「ハチワンダイバー」という言葉は将棋版の9×9の81マスに"潜り"(ダイブし)、互いの手を読むという意味からきています。
それだけ、非常に何通りもある手の中から勝利への一手を選び出すことは、至難の業。
それを可能にするのが、尋常でないほどの失敗と復習、勝利も敗北も含めた経験です。
人生も同じではないでしょうか。多くの経験が、未来のターニングポイントで成功へと導いてくれます。
しかしその経験をしっかりと反芻し、自分のなかで「感想戦」をしっかりと行うこと。
これこそがオトコマエを造り上げる基礎なのかもしれません。