偽オカマバー、はじめました。
ちょっと不思議な家族と<スナック小夜子>に集まる人たちの物語。
© 2014「小川町セレナーデ」製作委員会
10月18日(土)にTheater Sevenシアターセブンにて行われた舞台挨拶の模様をお届けします。
出演:須藤理彩、藤本泉、原桂之介監督
【須藤理彩】
「いま京都で連日別の作品の撮影をしておりまして、初めて京都から新大阪入りという贅沢な10分間の新幹線の旅をしてきました。近いっと思って(笑)。
私も実際プライベートで母親でもあるんですけど、真奈美という女性は、一人で産んで育てるという覚悟をした女性なんですね。
その強さと、それよりもはるかに心の中に秘めていることとか、苦労とか、つらいことを、想像できないくらい抱えている女性だと思うんです。
描かれている部分は、(スナックの)お客さんの前で、ワーって明るく元気に生きている女性というところなんですが、誰もいないときに、ふと見せる表情などで、いかにこの人が自分で強く生きようと決意したのかという表現を探すのが、ものすごく苦労した点ですね。
この作品を撮っているころはまだ1館だけしか公開が決まっていませんでした。
それが徐々に増えてきて、今日はこうして大阪で公開できるということで、絶対に満足をしてもらえる映画なので、ひとりでも多くの方に観てもらえるように、皆様応援よろしくお願いいたします。」
【藤本泉】
「親戚が関西にいるのでプライベートでくることはよくあるのですが、こうして舞台挨拶で大阪に来るのは初めてなので嬉しいですね。
小夜子は、両親との関係がとても複雑で、それがどう進んでいくのか、どうなるんだろうこの家族はと、現場中もとても不思議だったんですね。
でも、須藤さんや安田さんの私に接する距離感が、撮影場所以外の控え室などでも、役柄と同じような距離感でいてくださったので、やりやすくしていただいたのだなと思いました。」
【原監督】
「『クローズZERO』という作品でスタッフとして参加していたときが高槻のほうで、大阪から通っていたのですが、大阪は大好きな街なんです。
今日は数ある映画のなかからこの映画を選んでいただいてありがとうございます。
この企画は、10年前に面白いスタッフのおじさんがいて、そのひとが、“寂れたスナックがオカマバーのふりをするって面白いんじゃない"とひとこと言ったんです。
そこからいろいろ考えていたら、エンジェルさんという人も出てきちゃっうし、いろんな人が出てきて、この映画になりました。
勉強のためにスタッフや藤本さんも一緒にオカマバーに行きました。
ヒントがいっぱい転がっていました。」
尚、この日は、3日後の10月21日が藤本さんの23歳のお誕生日ということで、サプライズで、須藤さんと監督からバースデーケーキのご用意が。
会場のお客さまと一緒にバースデーソングでお祝いすると、「舞台挨拶で誕生日をお祝いしてもらうなんて人生初体験!」と感激しきりの藤本さんでした。
10月18日(土)より
Theater Seven シアターセブンほか
全国順次ロードショー
【STORY】
とある町に佇む小さな“スナック小夜子”。
今夜もその灯りを求めて、常連客が集ってくる。ちょっと疲れた人、ちょっと寂しい人、ちょっと酔っぱらいたい人・・・。流行っているとは言えないものの、このさびれた“スナック小夜子”が醸し出す雰囲気は、どこか懐かしく、癒しの時間を来る人に与えていた。そんな“スナック小夜子”がオープンしたのはママの真奈美がシングルマザーとして娘、小夜子を育てるためだった。
20年前、オカマのショーパブで舞台スタッフをしていた真奈美は、スター・ダンサーであるエンジェルと仕事仲間として唯一無二の友情を分かち合っていた。エンジェルが本当の女性に生まれ変わるためタイへ出発する前夜、シャンパンで酔っぱらってしまったふたりは、いつのまにか男女の関係に・・・。生まれた娘 小夜子は、自分の父親のことは知ることもなく成長し、高校卒業とともに母を残して東京でひとり暮らしを始める。
数年後、いくつかの恋に破れ実家にもどってきた小夜子は、“スナック小夜子”が借金だらけで閉店しなければならいなことを知り、隣町で大人気のオカマバー“シャープ”をまねて、ホステスの亮子と“偽オカマバー”として再起をかける。その計画を真奈美に猛反対された小夜子は真奈美の昔の友人である、オカマのエンジェルに力を貸してほしいとお願いする。
数日後、エンジェルはミラーボールとともに“スナック小夜子”にやってくる。エンジェルの厳しい指導のもと、小夜子と亮子は“偽オカマダンサー”として大変身、毎夜多くの客が足を運び、“偽オカマバー”作戦は大成功!しかし・・・、オカマに扮した本当は女性の小夜子と亮子の運命は?そして、オカマの父?エンジェル、スナックのママを続ける母真奈美、恋多き娘小夜子の不思議な家族の未来は?
【予告編】
監督・脚本:原桂之介
出演: 須藤理彩 藤本 泉 小林きな子 橋洋 阿部進之介 濱田ここね 大浦龍宇一 金山一彦 大杉 漣(特別出演) 安田 顕
主題歌:『幸せの貼り紙はいつも背中に』(私立恵比寿中学)
協力:かわさき街おこしシネマプロジェクト
2014年/日本/カラー/119分
配給:アイエス・フィールド
© 2014「小川町セレナーデ」製作委員会
公式サイト
http://ogawacho.com